◆アンソニー先生の必勝法
英語を学ぶために、英語学習方法を学ぼう。
◆先生は英語教本の執筆もたくさんありますが、効率的な英語の勉強法ってあるのですか?
外国語を学ぶときに心に留めておくべきポイントは自分自身の母国語についてだと思います。母国語を習得する時のテクニックの多くを、他の言語を学ぶときに活用する事が可能です。しかしながら、これはほとんどの語学を勉強する人(おそらく幾人かの教師でさえも)が考え付かない事でもあります。例えば、小学校に入学する前にあなたはすでに日本語を話せるようになっていましたが、それはどのようにして身につけたでしょうか?文法を勉強したり、新しい単語を覚え
させられたりしたわけではないはずです。日本語を話し、理解し、読み書きが出来るのは、色々な場面での自然な体験をしたためです。したがって、英語を“自然に”体験するのは、英語圏内に住んで生活をするのが一番適した環境といえます。ただし、簡単に留学というわけにもいかない方がほとんどだと思います。 したがって、語学を習得するためには英語を体験するための環境を作り上げる必要があります。基本的に、語学を習得するには、教師につくか、独自に勉強するかの2種類になりますが、どちらの形態でも英語を体験できる環境で行う必要があるのです。
◆いつも教師について勉強するというのは時間的にも難しいのですが。
たしかに、多くの方の場合、教師について学習できるのは1週間に数時間程度が精一杯でしょう。いつも教師について勉強する費用と時間があるのであれば、留学という選択肢のほうが賢いといえます。そこで、自分で学習する時間が大切になります。しかし、効率のいい勉強法や結果を出せる勉強法を考えるのは難しいもので、結局、中学や高校で勉強したような、文法や語彙力、読解力などに重きをおいた学習をしてしまう傾向になってしまいます。
◆クラスの外で勉強するときの学習のコツを教えてください。
英語は「読む、書く、話す、聞く」の4つのスキルを身に付けないと「簡単なコミュニケーションができるレベル」以上に達することは難しいでしょう。そこで、クラスの外で英語力を身につけるための情報をいくつかご紹介します。これで、あらゆる面での英語力向上につながるはずです。
1 Remembering Grammar & Vocabulary(文法と単語の習得)
文法と単語を勉強するのは、今も昔も生徒にとってあまり楽しい経験とはいえないでしょう。これらが日本の英語教育のシステムにおいて、いかに重要な役割を占めていたとしても、その教授法、勉強法ともに習う側にとっては興味深いとは言えません。文法や単語を自然に、ごく簡単に学ぶ方法のひとつは、読むことです。英語で書かれた本を読めば、その中に繰り返し同じ文法が使われているのです!文法の構造を目にすることにより、それらの多くを覚える事が可能です。また、リーディングは単語量を増やすのに最も有効な方法のひとつでもあります。よく使われる単語はあらゆる印刷物で目にします。もし読む力と単語量が増えれば、あなたの英語力は自然に向上するでしょう。しかし、読む本や小説を選ぶ時に覚えておかなくてはいけない非常に重要な事が二つあるのです。一つは、自分が興味を引かれる本を選ぶ事。そうすると簡単に退屈する事はありません。二つめは、自分の英語のレベルにあった本を選ぶ事です。これは、継続してリーディングを続けるのに必要なことです。または、自分のレベルよりほんの少し上のものを選ぶと、ちょっとした挑戦になりますね。どちらにしても、読書中にあまりたびたび中断して単語の意味を調べたりしないように−止まらないで読み続けましょう!これはとても大事な事です!
単語を勉強する時や、新しい単語に出会ったとき、単語をリストにして、横に日本語訳を書くのはやめましょう。するべきなのは次の二つです:それぞれの単語の類義語・同義語や反意語を(あれば)書きます。更に重要なのは、その単語を使った文章を書くことです。例えば、その単語の意味がよくわかる文章の中に単語をはめ込みます。これにより、単語の意味をよく覚える事ができるんです。
別の文法の勉強法としては、ひとつの文法を選んで文章にする事です。例えば:
I have to visit my friend this weekend.
この文章を、元の文章からあまり意味が遠くならないように、出来る限りたくさん違った言い方で書いてみましょう。:
I must visit the hospital this weekend.
I should visit the hospital this weekend.
I need to visit the hospital this weekend.
It is necessary for me to go to the hospital this weekend.
これにより、構造の違う、似通った意味を持つさまざまな文法のパターンを習得できます。もちろん、それぞれの意味は全く同じではありませんが、十分近い意味合いを持っています。この能力は、IELTSやTOEFLなどの、よく知られた英語試験のリーディングとリスニングのセクションを受ける際に特に重要です。
Mistakes Commonly Made by Japanese Students - Examples in the four main skill areas & ways to practice avoiding them:
日本人の生徒に共通した間違い − 4つの主な領域における例と、それらを避ける練習
スピーキング: I went to Odaiba. There was good. ×
I went to Odaiba. It was good. ○
Thereは文章の最初に、場所に対しての代名詞としては働きません。It was good there.でも正解です。この場合、Thereは目的語であり、ここで話されている場所の代わりの役割をするのです。
I don't know there. ×
I don't know that place. ○
I went there. ○
I visited there. × (この表現を使うネイティブもいますが文法的には間違いです)
I visited my friend there. ○
2 ライティング
英語では日本語に比べて冠詞をよく使います。また、日本語では使われない名詞の複数形も使います。このふたつの比較的小さな特色は、英語のエッセイの質を落とす原因になります。この問題を打ち消す方法の一つは、リーディング用の教材を使う事です。単数形、複数形の名詞とそれぞれについた冠詞をハイライトする事により、どの名詞がどの冠詞を取り、いつ複数形を使えばよいのか、より明確に気づくことができます。流暢な英文のためには実はとても大事なことなのですが、間違いが非常に多いところでもあります。冠詞は、驚くほど少数の人しか気に留めていないのですが、小さいからと言って無視していいものではないのです!
3 リスニング
メモを取ったり、数字を書き取ったりするのは、スペルを考えながら答えを書き、さらに聞き取りを続けなくてはいけないので、とても難しいものです。これを外国語で行うと、より一層難しくなりますね。日本人学習者の間で最も多い間違いのひとつは、至極単純なスペルミスです。たいてい番号や、アルファベット、番号とアルファベットの組み合わせ、また「Double」という言葉を使ってスペルアウトしなくてはいけない場合(pp、ss、ttなど同じアルファベットを二回連続で綴る場合)やv、b、d、a、h、8などを間違えることが多いようです。
例えば、「Double T」と聞くと、「WT」とつづり、「Double Four」と聞くと「W4」と綴ってしまいます。これを練習して克服するためには、こういった綴りを含んだ単語のリストを書いて、読んでみることです。自分自身の声を聞く事ができるし、それらを録音しておけばいつでも繰り返し書き取りができます。もしリストが長ければ、全てを覚える事はできないでしょうから、耳を馴らすのにとてもいい訓練になります。v,b,dやa、h、8にも同様のことがいえます。
4 リーディング
声を出さずに読むのは、最も重要なリーディングの方法ですが、これだと教師が発音をチェックする事ができません。そしてそれは、会話をしている間に発音をチェックする事に加えて、とても大事なことなのです。これ以外にも、授業中に生徒に音読をさせることには、とても重大な役割があります。多くの日本人の生徒は、音読するときに単語の複数形の最後についている「S」を読み飛ばします(三人称の最後にくる「S」については必ずしもそうではありませんが)。これはリーディングの際に見られる事ですが、ほとんどの場合、これらはライティングにも影響していて、こういった生徒は書く時にも複数形の単語の最後にSをつけないのです。時によって、自分のリーディングの仕方は、あなたのライティングそのままなのです!次に英語の文章を読むときは、複数形は複数形としてとして読むよう心がけましょう−Sをつけるのを忘れないで!
◆「英語ができる」と言われる英語を身に付けたい人の場合、何か効率的な方法がありますか?
基本的には、英語を体験するための環境を作ることが一番大切ですが、むやみに勉強をしても効率が悪いだけになります。就職・転職、留学などで限られた時間の中で、実力を付けなくてはいけない場合は特に注意が必要です。更なる英語力向上のためのアドバイスを紹介します。
1 スピーキング
自分自身の英語を録音して聞いてみましょう。例えば質問や短いスピーチでOKです。そして自分自身の声を聞いてみましょう。発音は
明確ですか?自分で間違いと分かっている単純な文法ミスなどをしていませんでしたか?途中で何度もつまりすぎていませんでしたか?形容詞と名詞、あるいは副詞と動詞を一緒に使っていませんでしたか?自分自身の声を聞いたときに学べる事は、驚くほど色々あるのです!
もうひとつのスピーキング力を伸ばす方法は、リスニングの教材を使うことです。リスニングの教材をリスニング用にしか使わない生徒が多いですが、スピーキングのトレーニング用にリサイクルできるのです。音声が流れるのに合わせてスクリプトを音読するシャドウ・スピーキングという練習法に使えます。これにより自然なイントネーションや間合いを覚える事ができます。この種類のスピーキング練習法は他の人が話すのを真似る事を基本としていますが、覚えていますか?これこそが、あなたが日本語を習得する始めの頃に行っていた事なのですよ。このテクニックは、実際のところ機械的ではなく、非常に自然な一面を持っているのです。
2 ライティング
書面での英語の大部分には、たくさんの成句や熟語が入っています。もしこれらの多く−大抵セットになっているので変える必要はありません−を覚える事ができれば、ライティング・スキルの質を向上させることができるし、話すときにも使う事ができるでしょう。エッセイの中の成句や熟語を見つけてハイライトすることをお勧めします。ここでいくつかの例をご紹介しましょう。
(Many people) think / say / feel / believe that……….
It is true to say that…….
It can also be said that…….
Needless to say, ……..
It is clear that…….
It goes without saying that…….
Not only.......but also…….
成句や熟語をハイライトした後は、それらを使って自分の文章を作ってみましょう。例えば、
【Many people】 think / say / feel / believe that + nature is disappearing from our cities.
It is true to say that + nature is disappearing from our cities.
It can also be said that + nature is disappearing from our cities.
Needless to say nature is disappearing from our cities.
It is clear that + nature is disappearing from our cities.
It goes without saying that + nature is disappearing from our cities.
Not only + is nature disappearing from our cities + but also…….
3 リスニング
イントロダクションで述べた事と似たようなことをもう一度考えてみましょう。生まれたときは、言葉を話したり、読んだり書いたりはできませんでした。しかし、もちろん、聞く事は出来ましたね。生まれたその日から、人は両親や周りの人が話す事をおおむね12ヶ月ほどただただ聞いてすごすのです。そして音を出し始めます−別の言い方をするなら、言葉を生み出し始めるのです。これは、自分が「ママ」「パパ」「ネコ」「寒い」などの単語を一年間聞き続け、その意味を理解し、再生産しているということになります。
リスニングは、受身な過程であるという人がいます。当然、そうではありません。「聞く」ことは受身ですが、「聴く」ことは能動的なことなのです。両方を混ぜ合わせる事は、リスニングのスキルを向上させるのに非常に有効です。例えば、日本でもBBCニュースを毎日、イギリスから直接聴くことができます。20分程度のフル・プログラムか、3分程度のダイジェスト版の選択が可能です。ダイジェスト版のほうは時間がないときにとても便利ですが、フル・プログラムを聴いた後に、ポイントだけを抑えるために聴くこともできます。これは「生の(本物の)」英語を聴くためのひとつのソースですが、他にも色々あり、アクセスはさほど難しくはありません。
英語の会話に晒された量は、そのままリスニング能力に直結します。前の段落で、能動的な努力によりいかにしてリスニング能力を向上させるかについての具体例をあげました。しかしながら、受動的なリスニングにより聞く量を補足をしなくてはなりません。例えば、家にいるとき、料理や読書などをしながら、英語のCDやラジオをBGMしてはどうでしょう?普段、BGMとは単に音を出す以外の目的では使われる事はないもので、特に価値あるものではありません。しかし、脳はスイッチ・オフにはならず、いつも何かを聞いているのです。家にいて何かしている時、英語の音楽や話し声をBGMとして流してはどうでしょう?失うものは何もありませんが、あなたの脳は全てを得るのです。「かしこく」聞きましょう!
4 リーディング
大体いつも、読む早さが重要です。たとえ趣味で読んでいるものでも、あまりに遅いスピードで読んでいると、退屈するのが早まります。スピーディに読むという事は、新しい単語をしょっちゅう目にするという事であり、また知っている単語が何度も出てくるという事でもあるのです!情報を与えてくれたり、意味のある重要な単語に焦点を当て、そうでない単語を無視する事により、より早く読む訓練をすることが可能です。重要な意味を要する単語にラインを引いてみましょう。これにより、主に名詞と動詞が残ることになるでしょう。これらの単語を読む事により、その章の内容が理解できるはずです。この方法は多くのネイティブがすることなのです。ここに、スピード・リーディングの例をご紹介します。
As the young boy wandered along the road he noticed something out of the corner of his eye. He looked but he couldn't see it clearly as it was hidden by the bushes along the side of the road. He felt scared, but also a little excited. He thought to himself, “Shall I run away or see what it is?” He decided to take a closer look at the thing following him. His heart was beating quickly as he walked slowly in the direction of the thing. Now he could see it! Ah! He thought when he saw a green balloon being blown through the trees.
つまり、以下が読むべき部分です。
Boy wandered along road noticed something. Looked couldn’t see it hidden by bushes side of road. Felt scared, also excited. Run away see? Decided to take a look at thing heart beating quickly walked slowly. Now could see it! Ah! Green balloon blown through trees.
お分かりのように、リーディングのスピードが50%速くなりますね!
◆アンソニー先生は海外留学などに必要なアカデミック英語も教えていらっしゃいますね。アイエルツ試験って何ですか?
イギリスを始めオーストラリア、ニュージーランド、カナダで公式な英語力証明として認知されている英語試験で、正式にはInternational English Language Testing Systemといいます。一般とアカデミック用があり、4つの言語領域(読む・書く・話す・聞く)をそれぞれをポイントで表示します。この試験を目標に勉強をするのも、効果的な英語力アップができますし、飽きずに英語学習に取り組めると思います。
ところで、IELTSとTOEFLのもうひとつの定義!
improve your Try to
English by Obtain better
Learning English skills
Test For your
Skills! Life!
標準化されたテストでいいスコアを取るためには、英語を勉強する事と、英語の勉強法を勉強する事が大切です。日本の多くの生徒は英語を何年も学んでいますが、その勉強方については学んでいません。このふたつには大きな違いがあり、これは両方とも成功するには不可欠なのです。アフィニティで受ける事ができる全てのクラスではこの要素を取り入れています。そうでなければ、生徒のためにならないからです。自分の目で実際に確かめてみませんか?
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